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『臨死!江古田ちゃん』 瀧波ユカリ [漫画]


臨死!!江古田ちゃん 3 (3) (アフタヌーンKC)

臨死!!江古田ちゃん 3 (3) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 瀧波 ユカリ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/23
  • メディア: コミック



なにをかくそう、私は江古田ちゃんの大ファンである。恵比寿でやったサイン会にあやうく行きそうになったくらい。
全裸なところ、ではなくて、あの冷ややかで鋭いツッコミと、冷徹になりきれない恋心に参ったのであった。
ヌードモデルネタに出てくる自称芸術家気取りの学生たちの放言がツボにはまっている。信者くんの繰り出す「恋は盲目」的発言もなかなか。男たちの「俺はスゲーことするぜ」的発言も・・・
本巻では帰国子女ネタが最高だった。(あのそっけない態度を取りたい気持ちに大共感!)
皆、自分のことが大好きなのだ。そして江古田ちゃんはそれらの「自分大好き」光線を右から左に流すことなく、全てはね返すのだ(帰国子女の場合はそっけなく流すことこそが、真っ向からはね返すことを意味している)。
光線を発した相手に、そして光線を発しているかもしれない自分自身にも。だから江古田ちゃんにはもはや何も隠すものがない。
誰もいない自室で全裸で過ごす彼女は、読者にだけは体と心を開放しているのだとも考えられる。
しかし、と私は思う。はたして江古田ちゃんは読者にすべてを開放しているのか?結局、露出が好きな女の子にすぎないのか?
いやいや、まてまて・・・トビラのページで必ずアフタヌーン読者への挑発をくりだす江古田ちゃんは、まさに読者を挑発しているのだ。全裸だし、私生活を暴露しているにもかかわらず、彼女は「それで私をわかったつもり?本当にそう思っているの?」といわんばかりに微笑むのだ。
そもそも連載をアフタヌーンでしていることが挑戦的ですらある。この挑発に一番乗せられやすい読者がいそうじゃないですか!(え、偏見?私も一読者なんだが・・・)これがモーニングだと面白みに欠けるし、KISSとかでもなにかズレてしまう。
アフタヌーン読者は冒頭の挑発4コマで江古田ちゃんに調教されつつ、最後の自虐4コマには萌えを見出しているに相違ない。
素朴な疑問だが、男性読者と女性読者のどちらが多いのだろう?私は男性読者に一票投じたい。


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